Basic Pascal Tutorial/Chapter 1/Variables and Data Types/ja
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1D - 変数とデータタイプ (著者: Tao Yue, 状態: 変更あり)
変数は定数と似ているが、その値はプログラム実行中に変化することができる。Pascalでは変数は利用する前に最初に定義されていなくてはならない。
var
IdentifierList1 : DataType1;
IdentifierList2 : DataType2;
IdentifierList3 : DataType3;
...
IdentifierList は識別子のリストでカンマ(,)で区切られる。リストの識別子はすべて同じデータ・タイプとして宣言されている。
Pascal における基本データ・タイプには以下のものが含まれる。
- integer
- real
- char
- boolean
標準的な Pascal では文字データ・タイプを事前に用意しておく必要はないが、ほとんどの現代のコンパイラでは必要となる。経験豊富な Pascal プログラムは動的メモリー割り当てのためにポインタを使ったり、オブジェクト指向プログラミングにオブジェクトを使用したり、他にもいろいろ使用するかもしれない。しかし、ここが始まりとなる。
Pascal データ・タイプに関する、より詳細な情報:
- integer データ・タイプは-32768 から 32767までの整数を扱うことができる。これは16ビットで保存できる符号付きの範囲であり、16ビットCPUが普通だった頃の遺産である。下位互換性の目的で32ビット符号付き integer は longint であり、値の範囲はずっと広い。
- real データ・タイプは3.4x10-38から3.4x1038であり、加えてマイナス側にも同じ範囲を含む。実数値は仮数と指数を持ち、多少の複雑さを伴うものの科学的表記に似た形でコンピュータ内に保存される。Pascal では実数をコードの中で固定した小数点の表記で表現することもできるし、文字 E で仮数と指数を区切った科学的表記で表現することもできる。従って、 452.13 は 4.5213e2 と同じ意味になる。
- char データ・タイプは文字を扱う。'a' 'B' '+' のようにシングル・クォーテーションでくくる必要がある。標準的な Pascal は16ビットの文字ではなく、8ビットの文字を使う。そのため、ひとつの単一化されたコードシステムで世界中のすべての言語セットを表現するために利用されている Unicode はサポートされていない。
- WideChar は2バイトの文字で(DBCSの要素: Double Byte Character Set)、unicodeを扱える。
- Free Pascal は Delphi が行ったPChar タイプの移植をサポートしている。 PChar は Char タイプのポインタとして定義されるが、追加の操作もできるようになっている。 PChar タイプは C スタイルの終端された文字列(C-style null-terminated string)の Pascal の等価版と考えるともっともわかりやすい。すなわち、タイプ PChar の変数は終端文字 (#0) で終わるタイプ Char の配列を示すポインタなのである。 Free Pascal は PChar タイプの定数の初期化と直接割り当てをサポートしている。従って、たとえば、以下のコードは同じ意味になる。
program one;
var P : PChar;
begin
P := 'This is a null-terminated string.';
WriteLn (P);
end.
program two;
const P : PChar = 'This is a null-terminated string.';
begin
WriteLn (P);
end.
- Free Pascal はString タイプを Turbo Pascal で定義されたと同じようにサポートしている。つまり、サイズの指定がオプションとなっている文字列ということである。また、Delphi にある ansistrings (長さの指定なし)もサポートしている。それらは次のように宣言される。
variable_name : string; // 長さの指定はなし。デフォルトの長さは255
variable_name : string[length]; // ここで length に入る値は: 1 < length <= 255
- デフォルトで定義されたShortStringはサイズ255の文字として定義される。
- AnsiStrings は長さの制限のない文字である。それらは最後がヌルで終わる終端で、参照カウントされる。内部的には ansistring はポインタとして扱われる。文字の実際の内容はヒープ領域に蓄えられる。ヒープ領域にはその文字内容が蓄えられるために必要とされると同じだけの大きさのメモリが割り当てられる。
- Widestrings ( unicode 文字列を表現するために利用される) は AnsiStrings とほぼ同じように実装されたものである。すなわち、参照カウントされ、ヌルが終端の配列で、通常の Chars の代わりに WideChars として実装されている。
- booleanデータ・タイプは2値だけからなる。TRUE と FALSEである。
いくつかの変数を定義する例を以下に挙げる。
var
age, year, grade : integer;
circumference : real;
LetterGrade : char;
DidYouFail : Boolean;
FPC マニュアルから
Type | Range | Bytes |
---|---|---|
Byte | 0 .. 255 | 1 |
Shortint | -128 .. 127 | 1 |
Smallint | -32768 .. 32767 | 2 |
Word | 0 .. 65535 | 2 |
Integer | smallint or longint | 2 or 4 |
Cardinal | longword | 4 |
Longint | -2147483648 .. 2147483647 | 4 |
Longword | 0..4294967295 | 4 |
Int64 | -9223372036854775808 .. 9223372036854775807 | 8 |
QWord | 0 .. 18446744073709551615 | 8 |
Free Pascal は異なる種類の整数タイプが用いられたときには自動的に表現上のタイプ変換を行う。
Type | Range | Significant digits | Bytes |
---|---|---|---|
Real | platform dependent | ??? | 4 or 8 |
Single | 1.5E-45 .. 3.4E38 | 7-8 | 4 |
Double | 5.0E-324 .. 1.7E308 | 15-16 | 8 |
Extended | 1.9E-4932 .. 1.1E4932 | 19-20 | 10 |
Comp | -2E64+1 .. 2E63-1 | 19-20 | 8 |
Currency | -922337203685477.5808 | 922337203685477.5807 | 8 |
Type | Bytes | Ord(True) |
---|---|---|
Boolean | 1 | 1 |
ByteBool | 1 | Any nonzero value |
WordBool | 2 | Any nonzero value |
LongBool | 4 | Any nonzero value |
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