Lazarus Packages/ja

From Lazarus wiki
Revision as of 04:42, 29 December 2007 by Saeka-jp (talk | contribs) (→‎手順)
Jump to navigationJump to search

Deutsch (de) English (en) español (es) français (fr) 日本語 (ja) português (pt) русский (ru) slovenčina (sk)

Lazarusのパッケージシステムの概要

lazarusパッケージとは?

lazarusパッケージとは、ユニットやコンポーネントを集めたものです。それには、どのようにコンパイルできるかという情報や、IDEや他のパッケージや、プロジェクトで、どうやって使うか、といった情報が含まれています。Delphiと大きく違うところは、パッケージはOSに依存したライブラリではないということです。(Delphiの場合、パッケージは特定のアプリケーションやIDEで使われるために特別にコンパイルされたライブラリで、Delphiパッケージは、コンパイラマジックを必要としています。fpcは現在の時点では、この特定のOS環境に依存するコンパイラマジックを受け付けません。)

現在、Free Pascalコンパイラは、スタティックパッケージしかサポートしません。ですから、パッケージをインストールしたり、アンインストールするときには、コンパイルして、IDEを再起動しなくてはなりません。

lazarusパッケージは名前とバージョンによって識別され、区別されます。


よくある質問

Q: 私はパッケージをインストールする必要はありますか?

A: 必要としているパッケージが、IDEのコンポーネントパレットのコンポーネントのように、設計時の何らかの機能を含んでいるときに、インストールすればよいでしょう。それらを使わないときは、パッケージはインストールする必要はありません。プロジェクトでパッケージを使いたくなければ、インストールしないでください。


Q: パッケージをインストールしました。しかし、IDEがユニットを見つけてくれません。

A: パッケージをインストールする、ということは、パッケージがIDEに統合されたことを意味します。あなたのプロジェクトに、ではありません。それらは、別々のものです。あなたのプロジェクトでパッケージを使いたいときは、メニューからProject -> Project Inspector -> Add -> New Requirement を選択してください。プロジェクトにIDEのおまけ機能が必要でなくなったら、パッケージをアンインストールしてください。

クイックスタート

パッケージシステムを使う操作方法です。次のようにしてください。

新規のパッケージを作る:

  • File->New... -> Package -> Standard Package
  • パッケージエディタが開きます。
  • 左上のSaveボタンを使います。
  • 'enviroment options'の中で設定したあなたの名前付けによっては、IDEは小文字で保存するように尋ねるかもしれませんが、yesとしてください。

これでめでたく最初のパッケージを作ることができました。

新しいコンポーネントを追加する:

  • Addボタンを押す -> New component
  • 先祖型コンボボックスからコンポーネントを選びます。たとえば、TBevelなど。
  • Okをクリック
  • パッケージにファイルが追加され、エディタ内に表示されます。
  • パッケージエディタの上にある'install'ボタンをクリックすると、パッケージがインストールされます。
  • Lazarusはパッケージを保存し、IDEをリビルドするかどうか尋ねます。Yesを選択してください。
  • パッケージは静的にリンクされて、IDEの再起動が必要になります。
  • Lazarusが再起動し、コンポーネントパレットに新しいコンポーネントが表示されます。(この例でいうと、「TBevel1」がAdditionalページに表示されるでしょう。).
  • もし、コンポーネントパレットに新しいコンポーネントが見つからないなら、おそらく、新しくコンパイルしたLazarusを動かしていないからです。Lazarusの再構築の設定は Environment -> Environment options -> Files -> Lazarus directory でおこなうことができます。

Lazarusを直接呼び出すほかに、startlazarusコマンドもつ変えます。これは新しく作ったLazarsuをスタートします。たとえば、Lazarusの実行ファイルが ~/.lazarusにあり、Lazarusがインストールされたディレクトリに書き込み権限がない場合に使います。

これでめでたく最初のコンポーネントを入れた最初のパッケージをインストールできました。

パッケージのためのIDEメニュー

  • File->New... -> Package -> Standard Package

新しいパッケージを作ります。

  • Project -> Project Inspector
 ここで、現在開いているプロジェクトで必要とされているパッケージを見ることができます。
 新しくパッケージへの依存関係を追加することや、不要になったパッケージへの依存を削除することができます。
  • Run -> Compiler options -> Inherited
 ここでコンパイラオプションをどのパッケージから継承するかを見ることができます。

Components ->

 - 'Open package'
   すべてのパッケージを開くことができるダイアログを表示します。
   
 - 'Open package file'
   .lpk ファイルを開きます。
   
 - 'Open package of current unit'
   現在ソースエディタで開いているファイルに属している.lpk ファイルを開きます。
   
 - 'Open recent package'
   最近開いたパッケージファイル(lpk file)を開きます。
   
 - 'Add active unit to a package'
   ソースエディタで開いているユニットをパッケージに追加します。
   
 - 'Package Graph'
   開いているすべてのパッケージの一覧と相関図を表示します。
   
 - 'Configure installed packages'
   IDEにインストールされているパッケージの一覧を編集します。一度に個々のインストール、アンインストールがおこなえます。

Project -> Project Inspector

 ここでは、プロジェクトで使われているすべてのパッケージを確認したり変更することができます。

手順

どのLazarusパッケージにも.lpkファイルがあります。パッケージは名前とバージョンで識別されます。 名前はlpkファイル名と同じでなくてはなりません。たとえば、次のように: Name: Package1, Version: 1.0, Filename: /home/.../package1.lpk.

  • IDEは自動的にメインのソースファイルを生成します。(package1.pas) 下を見てください。lpkファイルは必要とするパッケージの情報(どのファイルが必要か、どのようにコンパイルするか、他のプロジェクトやパッケージで必要とされる際に、何が必要となるか、など)をもっています。lpkファイルがあるディレクトリは "package directory"と呼ばれます。
  • IDEは全てのパッケージファイルのリストをもっています。(<config directory>/packagelinks.xml). IDEでパッケージを開くたびに、それがこのリストに追加されます。パッケージが開かれるときに、IDEは自動的にすべての依存するパッケージをこのリストを使って開きます。
  • 3つの基本となるパッケージがあります。FCL, LCL と SynEditです。これらは、IDEの一部であり、これらのパッケージは、自動的に作られ、ReadOnlyであり、lpkファイルはありません。
  • 通常、パッケージはいくつかのPascalユニットがはいっている、1つのソースディレクトリがあります。通常lpkファイルもそこのディレクトリにあります。パッケージは、また1つの出力ディレクトリがあり、デフォルトは、'lib/$(TargetCPU)-$(TargetOS)/'の下のパッケージディレクトリです。
  • パッケージがコンパイルされる前に、IDEは全部の依存するパッケージをチェックして、依存するパッケージが更新する必要があるかどうか、自動更新フラグがセットされているか調べて、それらを先にコンパイルします。それからIDEはパッケージのメインソースファイルを生成します。もし、lpkファイルの名前がpackage1.lpkであれば、メインソースファイルは package1.pasです。このファイルは、usesセクションにすべての使用するユニットを含み、initialization節にRegister関数を追加します。

例:

This file was automatically created by Lazarus. Do not edit!
This source is only used to compile and install
the package GTKOpenGL 1.0.
unit GTKOpenGL; interface uses GTKGLArea, GTKGLArea_Int, NVGL, NVGLX, LazarusPackageIntf; implementation procedure Register; begin RegisterUnit('GTKGLArea', @GTKGLArea.Register); end; initialization RegisterPackage('GTKOpenGL', @Register) end.
  • その後、コンパイラが実行されて、パッケージが出力ディレクトリに生成されます。
  • コンパイルが成功した後で、ステートファイルが生成されます。ステートファイルは出力ディレクトリに置かれます。<packagename>.compiledという名前で、どのようにコンパイルされたか、という情報をもっています。この状態ファイルは、パッケージの更新が必要かどうかチェックするため、IDEで利用されます。

gtkopengl.compiled の例:

<?xml version="1.0"?>
<CONFIG>
  <Compiler Value="/usr/bin/ppc386" Date="781388725"/>
  <Params Value=" -Rintel -S2cgi -CD -Ch8000000 -OG1p1
    -Tlinux -gl -vewnhi -l -Fu../../../lcl/units
    -Fu../../../lcl/units/gtk -Fu../../../packager/units
    -Fu. -FElib/ gtkopengl.pas"/>
</CONFIG>
  • IDEは必要とする全てのパッケージを自動的に開きます。ここでいう全てのパッケージとは、インストールされているすべてのパッケージ、インストール設定で、自動インストールとマークされたすべてのパッケージ、開いているエディタ上のすべてのパッケージ、プロジェクトや他のパッケージで必要としているパッケージ、です。必要としないパッケージは、IDEがアイドル状態に、自動的にアンロードされます。
  • IDEは同時に同じ名前のパッケージを開くことはしません。ユーザーがすでにインストールされているパッケージと同じ名前の他のパッケージファイルを開こうとすると、IDEは古いパッケージと置き換えるかどうか尋ねます。
  • IDEは2つに分類される外部パッケージを持っています。インストールされたパッケージと、自動インストールパッケージです。自動インストールパッケージは、次にコンパイルされる時にIDEにリンクされます。これは2つの新しいファイルをconfigフォルダに生成します。staticpackages.inc と、 idemake.cfg です。後で、'make ide OPT=@/path/to/your/config/idemake.cfg' とすることで、IDEは自分自身をコンパイルします。

ヒントと例題

Please add any hints, tips or gotchas here.

  • To rename a package, use 'save as'.

Example

I will use the tiOPF framework as an example  The tiOPF has the
following directory layout, due to the fact that it compiles for FPC,
Delphi 5-7, D2005 and D2006.

Source                <= full path \Programming\3rdParty\tiOPF\Source
 \Compilers
    \Delphi7          <= Delphi 7 package files live here
    \D2005
    \FPC              <= the tiOPF.lpk lived here
 \Core                <= core unit files
 \Options             <= optional unit file for extra features
 \GUI

Using this example, I included in the "Options - Usage - Units"
editbox the following paths:
"$(PkgOutDir);..\..\Core;..\..\Options;..\..\GUI" which will be added
to whatever project uses this package.

貢献している人とコメント

This page has been converted from the epikwiki version.